インドネシア・ジョグジャカルタを訪れるなら、絶対に外せない観光スポットがあります。それは、ユネスコ世界遺産にも登録されている「ボロブドゥール寺院」です。8世紀に建てられたこの仏教寺院は、その圧倒的な規模と精巧な石造りの彫刻で、訪れる人々を魅了し続けています。
ボロブドゥール寺院は、ジャワ島の北部に位置し、緑豊かな田園風景の中にそびえ立っています。寺院の構造は、巨大なマンダラ(宇宙観を表す図形)を模倣しており、6つの正方形のテラスと3つの円形の回廊から構成されています。各階層には、仏像やレリーフが数多く飾られており、当時のインドネシアの人々の信仰や文化、生活様式を垣間見ることができます。
寺院のシンボル:壮大なストゥーパ
ボロブドゥールの最も印象的な点は、頂上にそびえる巨大なストゥーパでしょう。高さ35メートルにも達するこのストゥーパは、仏陀の悟りを象徴しており、その内部には空洞があります。かつては仏像が安置されていたと考えられていますが、現在は残念ながら無くなっています。それでも、ストゥーパの存在感は圧倒的で、ボロブドゥール寺院全体の壮大さを象徴しています。
レリーフが語る物語:古代インドネシアのドラマ
ボロブドゥールの魅力は、その美しい建築物だけではありません。寺院の外壁には、1,460もの浮き彫りが施されており、仏教の教えや当時のインドネシアの歴史を物語っています。これらのレリーフは、非常に繊細な細工が施されており、当時の職人の技術の高さを物語っています。
レリーフの種類 | 内容 |
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スーサノオと八岐大蛇 | 日本神話に登場するスサノオが八岐大蛇を退治する様子 |
ラマーヤナ | 古代インドの叙事詩で、Ramaが妻シータを救い出す物語 |
日の出とともに:幻想的な景色
ボロブドゥール寺院は、特に日の出と共に訪れることをおすすめします。東側のテラスから昇る太陽が、寺院全体を黄金色に染め上げる光景は、まさに圧巻です。幻想的な雰囲気の中、古代の遺跡と自然の美しさが調和する様子は、忘れられない思い出となるでしょう。
観光情報:
- 入場料: 約40,000ルピア(約350円)
- 開館時間: 6:00~18:00
- アクセス: ジョグジャカルタからタクシーで約1時間
ボロブドゥール寺院は、インドネシアの歴史と文化を体感できる貴重な場所です。雄大な建築物と繊細な彫刻の数々に圧倒され、古代の神秘を感じることができます。ぜひ、あなた自身の目でその美しさを確かめてみてください。